越後沼研究会とは

 「越後沼研究会」は、かつての石狩原野の貴重な名残を留める越後沼湿原(北海道江別市)を対象に、湿原生態系に関する調査研究及び普及活動をとおして、この湿原風景を保全並びに再生することを目的として、2002年に有志により設立された団体です。
 会費制とせず、本設立趣旨に賛同し、活動に参加する者をもって会員とし、メンバー各人の得意な知識と技術、そして労力を持ち寄って、等身大の活動を行うことを旨としています。
 そのモットーは息の長い関わりです。各々の創意工夫で、時には科学的な視座を重要視し、また時には自然のもつ曖昧で不確定な振る舞いを柔軟に受け入れて、越後沼湿原の保全という共通の目標をもって活動を続けています。
高層湿原は劣化であれ再生であれゆっくりと変化していくものであり、長い時間をかけて見守っていく姿勢が基本であると考えています。そしてその先に、かつての「荒蕪地」が、遺された「宝物」として蘇生されることを一同願っています。


現地での活動風景